2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
『着いたよ。夜まで仕事頑張るか~』


会社に戻って来て、柊君は伸びをしながら、自分に気合いを入れていた。


『お疲れ様。そうだね、私も頑張るね』


私達はフロアに戻って、仕事の続きをした。


柊君は、ずっと社長室にこもりっきり。


男の人が仕事に集中している姿って、すごく素敵
だと思う。


柊君は、いくつもの大口の案件を抱えてて大変そうだけど、ちゃんと立派にやりこなすから、周りからも絶大な信頼を得ている。


仕事ぶりに加えて、人柄も本当に素晴らしいから、次々に仕事が舞い込むんだ。


電話をしたり、資料を見たり、パソコンを触ったり…本当に忙しそうにしている。


無駄な動きが全く無い…


そんな真面目な柊君を、時々チラッと見ては、私も元気をもらったりして…


だけど、体には気をつけて欲しいよ。


心からそう思ってる。


人一倍、頑張り屋さんの柊君だから…


無理しないでって言っても、頑張っちゃうんだけどね。


2人で一緒に住むようになったら、もっと体調に気を配ってあげられる。


それも…


奥さんとして、私が柊君にしてあげたいことの1つなんだ。
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