2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
『実際、柚葉と付き合ってからも、いっぱい告白されたんだろ?』


樹が、聞く。


『…まあ、それは…』


『柚葉、本当に幸せなやつだな。柊みたいな才能ある最高の男に、こんなに愛されてるんだからな』


僕は、微笑んで、またお茶を1口飲んだ。


これから先、柚葉と結婚して、会社も、樹と一緒に、もっともっと大きくして、世界でも通用するようにする。


まだまだやりたいことは、たくさんあるんだ。


『柊、俺、これから先もずっとお前と一緒に仕事を頑張っていく。柚葉とも幸せになれよ。応援してる』


『…ああ。樹…お前がいてくれて、本当に良かったよ。仕事で1人では不安な時も、いつもお前が助けてくれた。例え遠くにいても、樹の的確なアドバイス、すごく有難かったよ。ありがとうな、これからも頼む』


『お互い様だな。俺も柊に助けられたし。モデルも中途半端だったから、声かけてもらわなかったら…どうなってたかわからない。俺の方こそ、ありがとう』


ちょっと恥ずかしいやり取りだったけど、お互いに本音を言えて、良かったって思う。
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