Death judgment
姫香が話終えると、浩二は「おじいちゃんの顔が2つ?双子とかじゃないの?」と姫香に問いかける。
「ううん。おじいちゃんは、一人っ子だよ」
「怖ぇな……じゃあ、次は俺の番だな」
そう言って、浩二は口を開いた。
これは、俺が怖い話が好きすぎるあまりに作った話。
事故で亡くなった女の子は、彼氏を恨んでいた。その女の子は、彼氏に復讐をするため、彼氏の親友に近づいたんだ。
その日から、親友の様子がおかしくなった。常に虚ろな目をし、彼氏に近づいては喚く。それが続いたあと、親友は引きこもってしまった。
そんな親友を心配し、親友の家にやって来た彼氏は、閉じこもっている親友の部屋に入る。
そこで彼氏が見たのは、親友の人肉を喰らう亡くなった女の子の霊だったんだ。そして、女の子は言う。
「次は、オマエの番だ」と。
浩二が話終えると、姫香は寒さで身震いをする。部屋の気温が下がったのを、怖い話をしているからだ、と姫香は思い込んだ。
「何で、女の子は彼氏さんを恨んでいたの?」
「……そこまで深く考えてなかった……ごめん」
「いや、大丈夫だよ!それじゃあ、次は私の番だね」
姫香は、再び迷うと口を開く。