Death judgment
姫香が部屋に戻ると、浩二は血を流して倒れていた。姫香は、浩二に近づき、浩二の体を揺さぶる。
バタンッ!
勢い良くドアが閉まり、姫香は後ろを振り向いた。しかし、後ろには誰もいない。
再び前を向くと、姫香の前に半透明で血の付いた包丁を手に持っていた麗華が現れる。
「……伊集院さんなのね。浩二を殺したのは」
『そうだよ。私は、死んでからずっと姫香さんを恨んでいた。だから、私はお前の友達を不審死させ、トドメとして浩二くんを殺した』
不敵に麗華は笑い、姫香を見つめる。
「どうしてよ!何で私を恨むの!何で私の愛おしい彼を殺したの!」
姫香が麗華を睨むと、麗華はポルターガイスト現象を起こし、姫香を怖がらす。
『さて、最後はあなただけ……』
ポルターガイスト現象により、足がすくんでしまった姫香に、麗華は包丁を突き刺した。