キミの隣で…
でも当たり前になっちゃいけねぇよな。
何年たっても、隣にいるのはたんぽぽが良いから。
今、たんぽぽが隣にいるのは、たんぽぽの隣にいれるのは奇跡に近い事なんだから。
そんな事を思いながら、俺達が教室へ入ろうとしたときだった。
「見ぃつけた♪うちのダーリン♪」
後ろから聞こえた女の声。
振り返ろうとした瞬間、俺は思いっきり引っ張られた。
お前は男だろっ!!ってツッこまれるかもしれないけど、男だって急に引っ張られて即座に抵抗できる瞬発力なんかもってない。
ぶちゅうっと温かいものが唇に当たった。
ーー思考停止。