キミの隣で…



「ごめん。勝手に維持はってた」


「それは俺の方こそ…。あと、怒鳴ったりして悪かった」



顔を見合わせて2人同時に笑いあう。


こんな普通のことが最近は出来てなかったんだもん。

やっぱ、いつも一緒にいるのが当たり前になっていたから
こんなふうに目と目を合わせて話してなかったのかも。





「よかったね~!仲直り出来たんだっ?」


トンッと背中を叩かれたと思うとあの子の声が耳に入る。


「ヒナちゃん!」


声の聞こえる方へ顔を向けると
少しすまし顔のヒナちゃんが後ろで手を組んで立っていた。



「2人のキューピットはあたしだからね~。感謝してよ?たんぽほちゃん♪」



……へ?
キューピット?


総悟を見ると、違う方向を向いてあたしと目を合わせようとしない。



……ん~?






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