エリート俺様同期の甘すぎる暴き方~オレ、欲しいものは絶対手に入れる主義だから~
その後もポンチョを着用して船に乗り込み、ビルの二階ほどの高さから水の中にダイブしたり、グルグルと回るコーヒーカップにキャーキャーと声を上げた。
そしてまもなく閉園時間が迫ってきた。
「じゃあ最後に、あれ乗ろうか?」
拓海が指差したのは、キラキラとライトアップされたひときわ目立つ観覧車だった。
最後に観覧車に乗ろうという同じ考えの人が多数いて、少し並んで順番を待つ。お互い会話らしい会話もしなかったけれど、それでも気まずくはなかった。
順番がきて乗り込んだ。クーラーがきいていて涼しくすぐに係員によって扉が閉められた。
がちゃんと鍵が降りてふたりっきりになる。ゆっくりと上昇していくと遠くまでネオンが連なる夜景が目に入る。
「結構遠くまで見えるね。会社ってあっちのほうかな」
「違うだろ、そっちじゃなくてこっち」
そういいながら、拓海は日菜子の横に自然に移動してきた。
「ほらあれが、スカイツリーだから。あっちだ」
「そっか」
ふたりして窓に顔を近づけて外の風景を眺める。本来ならば景色を集中して見ているはずだが、日菜子の心には急に距離が近くなった拓海のことで頭がいっぱいだった。
そしてまもなく閉園時間が迫ってきた。
「じゃあ最後に、あれ乗ろうか?」
拓海が指差したのは、キラキラとライトアップされたひときわ目立つ観覧車だった。
最後に観覧車に乗ろうという同じ考えの人が多数いて、少し並んで順番を待つ。お互い会話らしい会話もしなかったけれど、それでも気まずくはなかった。
順番がきて乗り込んだ。クーラーがきいていて涼しくすぐに係員によって扉が閉められた。
がちゃんと鍵が降りてふたりっきりになる。ゆっくりと上昇していくと遠くまでネオンが連なる夜景が目に入る。
「結構遠くまで見えるね。会社ってあっちのほうかな」
「違うだろ、そっちじゃなくてこっち」
そういいながら、拓海は日菜子の横に自然に移動してきた。
「ほらあれが、スカイツリーだから。あっちだ」
「そっか」
ふたりして窓に顔を近づけて外の風景を眺める。本来ならば景色を集中して見ているはずだが、日菜子の心には急に距離が近くなった拓海のことで頭がいっぱいだった。