しあわせ食堂の異世界ご飯4
市場を取り締まっている組合に、軽食販売の手続きを行えばすぐにでもできると店主は告げた。
「市場で何か売るときは、食べ物じゃない生活用品、食材、軽食、その他。この四つのうちどれを取り扱ってるか、先に届け出ておけばいいんだ」
「案外簡単なんですねぇ……」
シャルルは市場での売買の知識がなかったため、店主の説明に感心する。
「でも、俺は軽食なんて作れないぞ? 今はこうしてしらすを売りにきてるが、いつもは漁に出てるんだ」
「漁師さんが販売も担当するんですか?」
店主の話に、シャルルは不思議そうに言葉を返す。
通常、漁をするのと販売をするのとは別の人が行う。こういった市場の場合は、間に専門の商人が入ることだって珍しくはない。
それなのに、漁から販売まで漁師が行うというのは……かなり大変だろう。
ごもっともなシャルルの疑問に、店主は苦笑する。
「このしらす漁は、実はリベルト陛下からの支援で始まったばかりなんだ。それまでは、俺たち漁師もしらすなんて魚は知らなかったしさ、もし獲っても食べようとは思わなかっただろうなぁ」
むしろ、小さくて獲ったことにも気づかないかもしれない。
「市場で何か売るときは、食べ物じゃない生活用品、食材、軽食、その他。この四つのうちどれを取り扱ってるか、先に届け出ておけばいいんだ」
「案外簡単なんですねぇ……」
シャルルは市場での売買の知識がなかったため、店主の説明に感心する。
「でも、俺は軽食なんて作れないぞ? 今はこうしてしらすを売りにきてるが、いつもは漁に出てるんだ」
「漁師さんが販売も担当するんですか?」
店主の話に、シャルルは不思議そうに言葉を返す。
通常、漁をするのと販売をするのとは別の人が行う。こういった市場の場合は、間に専門の商人が入ることだって珍しくはない。
それなのに、漁から販売まで漁師が行うというのは……かなり大変だろう。
ごもっともなシャルルの疑問に、店主は苦笑する。
「このしらす漁は、実はリベルト陛下からの支援で始まったばかりなんだ。それまでは、俺たち漁師もしらすなんて魚は知らなかったしさ、もし獲っても食べようとは思わなかっただろうなぁ」
むしろ、小さくて獲ったことにも気づかないかもしれない。