しあわせ食堂の異世界ご飯4
「いい匂いです。……ああ、そうでした。こちらを姫さ、アリアさんにと思い持ってきました」
アリアが卵焼きをテーブルに置くと、門番が袋を取り出して渡してきた。同時に、ここで『姫様』と呼ぶわけにもいかず、慌てて『アリア』と呼び直した。
「はい?」
アリアが受け取った袋の中を覗くと、たっぷりと『味噌』が入っていた。深みとコクのある香りに、思わずうっとりしてしまうほどだ。
思わず何度も見返して、本当にお味噌?と、少し疑ってかかってしまう。でも、その匂いは正真正銘の味噌だ。
(うぅ~、お味噌汁が飲みたくなるわ!)
「いやぁ、実家から送られてきたのはいいんですけど、自分……料理はさっぱりなんですよ。お恥ずかしいことに、その調味料のこともわかってなくて。お袋が使っていた……というのは覚えているんですが」
この辺では見かけたことのない調味料なので、もしかしたらアリアが興味を示すかもしれないと思って持ってきたのだという。
味噌はこの世界でも作られているが、地域が限定されていてあまり広くに伝わってはいないのだ。
アリアもジェーロにきてからは、一度も見ていない。
アリアが卵焼きをテーブルに置くと、門番が袋を取り出して渡してきた。同時に、ここで『姫様』と呼ぶわけにもいかず、慌てて『アリア』と呼び直した。
「はい?」
アリアが受け取った袋の中を覗くと、たっぷりと『味噌』が入っていた。深みとコクのある香りに、思わずうっとりしてしまうほどだ。
思わず何度も見返して、本当にお味噌?と、少し疑ってかかってしまう。でも、その匂いは正真正銘の味噌だ。
(うぅ~、お味噌汁が飲みたくなるわ!)
「いやぁ、実家から送られてきたのはいいんですけど、自分……料理はさっぱりなんですよ。お恥ずかしいことに、その調味料のこともわかってなくて。お袋が使っていた……というのは覚えているんですが」
この辺では見かけたことのない調味料なので、もしかしたらアリアが興味を示すかもしれないと思って持ってきたのだという。
味噌はこの世界でも作られているが、地域が限定されていてあまり広くに伝わってはいないのだ。
アリアもジェーロにきてからは、一度も見ていない。