しあわせ食堂の異世界ご飯4
エストレーラから少量は持ってきていたのだが、とっくに使い終わってしまった。
「これは味噌といって、確かにこの辺では見かけない調味料です。私は好きで、エストレーラにいるときは取り寄せてよく使ってたんですよ」
もう随分と、味噌を目にしていなかった。
またいつか食べられるとしたら、王妃になって料理人にリクエストをしてからかもしれない……そう思っていただけに、ここで手に入れることができたのは嬉しい。
目を輝かせているアリアを見て、門番はやはりと頷く。
「アリアさんが知らない調味料なんて、ありませんね。でしたらぜひ、この味噌をもらってください」
「え? でも、なかなか手に入らない貴重なものですよ?」
それをぽんといただいてしまうのは、気が引けてしまう。アリアが遠慮しようとするが、門番はいえいえいえと手を振った。
「自分も料理ができたら、お袋の料理を作ろうと思ったんですが……さすがに挑戦するには、腕がなさすぎました」
門番は自分が持ったままでは宝の持ち腐れなので、ぜひ料理上手なアリアにもらってほしいのだともう一度告げた。
「これは味噌といって、確かにこの辺では見かけない調味料です。私は好きで、エストレーラにいるときは取り寄せてよく使ってたんですよ」
もう随分と、味噌を目にしていなかった。
またいつか食べられるとしたら、王妃になって料理人にリクエストをしてからかもしれない……そう思っていただけに、ここで手に入れることができたのは嬉しい。
目を輝かせているアリアを見て、門番はやはりと頷く。
「アリアさんが知らない調味料なんて、ありませんね。でしたらぜひ、この味噌をもらってください」
「え? でも、なかなか手に入らない貴重なものですよ?」
それをぽんといただいてしまうのは、気が引けてしまう。アリアが遠慮しようとするが、門番はいえいえいえと手を振った。
「自分も料理ができたら、お袋の料理を作ろうと思ったんですが……さすがに挑戦するには、腕がなさすぎました」
門番は自分が持ったままでは宝の持ち腐れなので、ぜひ料理上手なアリアにもらってほしいのだともう一度告げた。