しあわせ食堂の異世界ご飯4
ローレンツがシャルルを追っていったので、アリアとリントのふたりだけになってしまった。互いに顔を見合わせて、くすりと笑う。
「ごめんなさい、シャルルが……」
「いや、構わないさ。特にどこに行くと決めたわけでもなかったし」
道の端にあるベンチに座って、待っている間くらいならばいいだろうと、学園の話を振ってみることにした。
「学園設立のお知らせを見て、すごく驚きました」
「ああ、すまない。あまり情報を公にできなかったんだ」
リントはアリアに伝えていなかったことを申し訳なく思ったからか、謝罪の言葉を口にする。しかし、アリアは今回の件に関わっているわけではないし、婚約しているわけでもないのだ。
静かに首を振って、気にしていない旨を伝える。
「大きな事業ですから、軽率に知る人を増やしてはいけないことくらいわかります」
「そうか? ありがとう。……今はもう、情報も解禁したから問題はない」
何かあれば、なんでも質問をしていいとリントが言う。とはいえ、すぐには何も思い浮かばない。
「ごめんなさい、シャルルが……」
「いや、構わないさ。特にどこに行くと決めたわけでもなかったし」
道の端にあるベンチに座って、待っている間くらいならばいいだろうと、学園の話を振ってみることにした。
「学園設立のお知らせを見て、すごく驚きました」
「ああ、すまない。あまり情報を公にできなかったんだ」
リントはアリアに伝えていなかったことを申し訳なく思ったからか、謝罪の言葉を口にする。しかし、アリアは今回の件に関わっているわけではないし、婚約しているわけでもないのだ。
静かに首を振って、気にしていない旨を伝える。
「大きな事業ですから、軽率に知る人を増やしてはいけないことくらいわかります」
「そうか? ありがとう。……今はもう、情報も解禁したから問題はない」
何かあれば、なんでも質問をしていいとリントが言う。とはいえ、すぐには何も思い浮かばない。