しあわせ食堂の異世界ご飯4
鼻歌を口ずさみながら、アリアは二階の住居部分から一階の店舗スペースへと下りていった。
厨房へ行くと、カミルがハンバーグ用の下ごしらえをしているところだった。コンロを見るとカレー鍋も煮込まれている最中で、完璧だ。
「おはようカミル、早起きだね」
「ああ、おはよう。俺も頑張って料理の腕を上げていかないとだからな、これくらいは頑張るさ」
カミルがぐっと腕を曲げて、任せろと笑顔を見せる。
「すっごく頼もしいよ。これなら、しあわせ食堂の将来はバッチリだね!」
「はは、だといいんだけどな。……でもやっぱり、アリアの料理はしあわせ食堂に不可欠っていうか、なんていうか」
自分ひとりでは厳しいだろうから、アリアにこのままずっと手伝ってもらえないだろうかと、カミルは思っている。
いや、正直にいえば、雇い雇われという関係から一歩踏み出すことができたら……と、考えている。
しかしそれには、大きな障害もある。
アリアと仲の良い、リントという大きな存在だ。いまいちヘタレなカミルは、アリアにアプローチすることができず今にいたる。
厨房へ行くと、カミルがハンバーグ用の下ごしらえをしているところだった。コンロを見るとカレー鍋も煮込まれている最中で、完璧だ。
「おはようカミル、早起きだね」
「ああ、おはよう。俺も頑張って料理の腕を上げていかないとだからな、これくらいは頑張るさ」
カミルがぐっと腕を曲げて、任せろと笑顔を見せる。
「すっごく頼もしいよ。これなら、しあわせ食堂の将来はバッチリだね!」
「はは、だといいんだけどな。……でもやっぱり、アリアの料理はしあわせ食堂に不可欠っていうか、なんていうか」
自分ひとりでは厳しいだろうから、アリアにこのままずっと手伝ってもらえないだろうかと、カミルは思っている。
いや、正直にいえば、雇い雇われという関係から一歩踏み出すことができたら……と、考えている。
しかしそれには、大きな障害もある。
アリアと仲の良い、リントという大きな存在だ。いまいちヘタレなカミルは、アリアにアプローチすることができず今にいたる。