しあわせ食堂の異世界ご飯4
混ぜたジャガイモを少し冷ましたら、ハンバーグと同じ要領で平べったく丸めていく。カミルもアリアの手元を見て、同じように丸めていく。
もくもくと丸める作業をして、数十分。ふたりの前に、百個の種ができあがった。並べてみると圧倒されるほどに、調理台は種で埋め尽くされている。
「……なあアリア、さすがにこれ全部を食べるのは難しくないか?」
「うん。私もそう思ってたところ」
仮にひとり十個食べたとしても、まだ半分以上余る計算だ。リント、ローレンツ、リズの三人がきたとしても食べきれないだろう。
「今日は食べる分だけを揚げて、残りは明日……っていうこともできるから、そうしようかな?」
「いや……」
「カミル?」
すぐに食べなくていいと考えたアリアだったけれど、カミルが首を横に振った。もしかしたら、近所に配りたいなど、何かしらの理由があるのかもしれない。
「カミルが必要なら、全部揚げていいよ? どうする?」
「……どうせなら、売ってみたらどうだ? 店内で食事はできないけど、お手軽料理のお持ち帰り!ってさ」
カミルの提案を聞き、アリアは手を叩いて賛成する。
もくもくと丸める作業をして、数十分。ふたりの前に、百個の種ができあがった。並べてみると圧倒されるほどに、調理台は種で埋め尽くされている。
「……なあアリア、さすがにこれ全部を食べるのは難しくないか?」
「うん。私もそう思ってたところ」
仮にひとり十個食べたとしても、まだ半分以上余る計算だ。リント、ローレンツ、リズの三人がきたとしても食べきれないだろう。
「今日は食べる分だけを揚げて、残りは明日……っていうこともできるから、そうしようかな?」
「いや……」
「カミル?」
すぐに食べなくていいと考えたアリアだったけれど、カミルが首を横に振った。もしかしたら、近所に配りたいなど、何かしらの理由があるのかもしれない。
「カミルが必要なら、全部揚げていいよ? どうする?」
「……どうせなら、売ってみたらどうだ? 店内で食事はできないけど、お手軽料理のお持ち帰り!ってさ」
カミルの提案を聞き、アリアは手を叩いて賛成する。