しあわせ食堂の異世界ご飯5
店内には、厨房から聞こえてくるトントンという音が響いていて、リントが不思議そうに音のする方を見た。
「なんの音だ? リズミカルだな」
「実は今、リズちゃんがお肉のミンチに挑戦してるんですよ。覗きますか?」
厨房に行くと、リズが一生懸命お肉をトントンとミンチにしている最中だった。窓拭きをする前と比べてみるが、まだ五分の一ほどしか終わっていない。
これはかなり時間がかかりそうだ。
(でも、頑張ってくれてるからいっか)
この後のご飯が美味しくなることを考えれば、ミンチ作業の疲れもふっとんでしまうだろう。
「ただいま、ふたりとも。外でリントさんに会ったから、昼食に招待したんだ」
アリアが声をかけると、リズとカミルがこっちを見た。
「リントお兄さま! 一生懸命作るので、食べてください!」
「おう、ゆっくりしていけよ」
「ああ、ありがとう」
ふたりに歓迎されてほっとしたのか、リントは上着を脱いでリズの下へ行く。
「なにもしないで食べるだけだと気が引けるから、手伝おう。肉を細かくすればいいんだろう?」
「……わかりました。それじゃあ、手を洗ってからお願いします!」
「わかった」
「なんの音だ? リズミカルだな」
「実は今、リズちゃんがお肉のミンチに挑戦してるんですよ。覗きますか?」
厨房に行くと、リズが一生懸命お肉をトントンとミンチにしている最中だった。窓拭きをする前と比べてみるが、まだ五分の一ほどしか終わっていない。
これはかなり時間がかかりそうだ。
(でも、頑張ってくれてるからいっか)
この後のご飯が美味しくなることを考えれば、ミンチ作業の疲れもふっとんでしまうだろう。
「ただいま、ふたりとも。外でリントさんに会ったから、昼食に招待したんだ」
アリアが声をかけると、リズとカミルがこっちを見た。
「リントお兄さま! 一生懸命作るので、食べてください!」
「おう、ゆっくりしていけよ」
「ああ、ありがとう」
ふたりに歓迎されてほっとしたのか、リントは上着を脱いでリズの下へ行く。
「なにもしないで食べるだけだと気が引けるから、手伝おう。肉を細かくすればいいんだろう?」
「……わかりました。それじゃあ、手を洗ってからお願いします!」
「わかった」