しあわせ食堂の異世界ご飯5
『わうわうっ!』
嬉しそうにご飯を食べるクウに、リントは目を奪われる。
「犬を飼い始めたとは、知らなかった」
「名前はクウっていうんですよ。元は捨て犬なんですけど、今やみんなの人気者です」
ふりふりしている尻尾が可愛くて、犬も悪くないなと考える。
しかし、リントとしては捨て犬や野良犬が多くいるのは治安の悪化に繋がるので、どうにかして解決したい問題のひとつでもあるのだ。
アリアたちのように可愛がってくれる人ばかりならいいのだが、なかなかそうもいかない。
「リントさん、なんだか難しい顔してますよ? 今は冷めないうちに、ご飯をいただきましょう」
「それもそうだな」
頭が仕事のことになってしまっていたと、首を振って思考をリセットする。
リントはスープをスプーンですくい、ひと口飲む。澄んだ色のスープはあっさりしていて、とても飲みやすい。
肉団子はパンを入れたこともあって柔らかく、口の中に入れるとほろほろと崩れてしまう。
いつも思うが、アリアの料理のレパートリーはいったいどれほどの数があるのだろうか。
「美味いな……」
嬉しそうにご飯を食べるクウに、リントは目を奪われる。
「犬を飼い始めたとは、知らなかった」
「名前はクウっていうんですよ。元は捨て犬なんですけど、今やみんなの人気者です」
ふりふりしている尻尾が可愛くて、犬も悪くないなと考える。
しかし、リントとしては捨て犬や野良犬が多くいるのは治安の悪化に繋がるので、どうにかして解決したい問題のひとつでもあるのだ。
アリアたちのように可愛がってくれる人ばかりならいいのだが、なかなかそうもいかない。
「リントさん、なんだか難しい顔してますよ? 今は冷めないうちに、ご飯をいただきましょう」
「それもそうだな」
頭が仕事のことになってしまっていたと、首を振って思考をリセットする。
リントはスープをスプーンですくい、ひと口飲む。澄んだ色のスープはあっさりしていて、とても飲みやすい。
肉団子はパンを入れたこともあって柔らかく、口の中に入れるとほろほろと崩れてしまう。
いつも思うが、アリアの料理のレパートリーはいったいどれほどの数があるのだろうか。
「美味いな……」