しあわせ食堂の異世界ご飯5
にっこり笑ったエマに裏庭に続くドアをさされ、カミルは慌てて首を振る。そんな様子がおかしくて、しあわせ食堂は笑い声に包まれた。
***
昼食を終え、アリアはリントと一緒に広場まで散歩にやってきた。けれどもう夕方になってしまったので、人はほとんどいない。
ベンチに腰掛けて、ふたりでのんびり夕焼けを眺める。
夏になり日が落ちるのが遅くなっていなければ、きっとこうして散歩なんてできなかっただろう。
アリアはこっそり夏に感謝して、リントを見る。
「リントさん、本当に時間は大丈夫ですか? 無理とか、してませんか……?」
「大丈夫だ。たまには休まないと、ローレンツに小言を言われてしまうからな」
「……なんだか想像できますね。でも、ローレンツさんも忙しいでしょう? ふたりとも倒れないように、ちゃんと食事と睡眠をとってくださいね?」
アリアが注意するように言うと、リントが笑う。
「ローレンツだけじゃなく、アリアにまで言われるとはな」
「私は真剣ですよ? もう」
ふざけたことを言う元気があるなら大丈夫ですねと、アリアは頬を膨らませる。
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昼食を終え、アリアはリントと一緒に広場まで散歩にやってきた。けれどもう夕方になってしまったので、人はほとんどいない。
ベンチに腰掛けて、ふたりでのんびり夕焼けを眺める。
夏になり日が落ちるのが遅くなっていなければ、きっとこうして散歩なんてできなかっただろう。
アリアはこっそり夏に感謝して、リントを見る。
「リントさん、本当に時間は大丈夫ですか? 無理とか、してませんか……?」
「大丈夫だ。たまには休まないと、ローレンツに小言を言われてしまうからな」
「……なんだか想像できますね。でも、ローレンツさんも忙しいでしょう? ふたりとも倒れないように、ちゃんと食事と睡眠をとってくださいね?」
アリアが注意するように言うと、リントが笑う。
「ローレンツだけじゃなく、アリアにまで言われるとはな」
「私は真剣ですよ? もう」
ふざけたことを言う元気があるなら大丈夫ですねと、アリアは頬を膨らませる。