しあわせ食堂の異世界ご飯5
「わかっている。アリアこそ、以前よりも仕事の量が増えただろう? 食べては……いるだろうが、寝ているのか?」
料理が大好きなアリアなので、食べていないという考えはリントになかったようだ。怒って頬を膨らませていたというのに、そのひと言で力が抜けてしまった。
「ちゃんと寝ていますよ。私の場合は、それこそシャルルに注意されちゃいますから。『夜更かしは美容の敵ですよ!』……って」
アリアがシャルルのモノマネをして伝えると、リントは目を瞬かせる。
「それは、そうだな……いい侍女じゃないか。主人のためにちゃんと注意し、叱ってくれる人間は大切だからな」
「もちろん感謝しています」
本来ならば、アリアとシャルルは王城で生活をしているはずだった。けれど、アリアの我儘でしあわせ食堂で働いているのだ。
シャルルには侍女としての仕事があるのに、食堂のウエイトレスまでさせてしまっている。
「…………シャルル、すごく働いてくれてますね」
「なにを今更」
アリアが目をくわっと見開いて事実を口にすると、リントに一蹴されてしまう。もちろん今更なのだが、いざ口にするとそのすごさがわかる。
料理が大好きなアリアなので、食べていないという考えはリントになかったようだ。怒って頬を膨らませていたというのに、そのひと言で力が抜けてしまった。
「ちゃんと寝ていますよ。私の場合は、それこそシャルルに注意されちゃいますから。『夜更かしは美容の敵ですよ!』……って」
アリアがシャルルのモノマネをして伝えると、リントは目を瞬かせる。
「それは、そうだな……いい侍女じゃないか。主人のためにちゃんと注意し、叱ってくれる人間は大切だからな」
「もちろん感謝しています」
本来ならば、アリアとシャルルは王城で生活をしているはずだった。けれど、アリアの我儘でしあわせ食堂で働いているのだ。
シャルルには侍女としての仕事があるのに、食堂のウエイトレスまでさせてしまっている。
「…………シャルル、すごく働いてくれてますね」
「なにを今更」
アリアが目をくわっと見開いて事実を口にすると、リントに一蹴されてしまう。もちろん今更なのだが、いざ口にするとそのすごさがわかる。