しあわせ食堂の異世界ご飯5
五 野菜たっぷりダイエット冷うどん
五 野菜たっぷりダイエット冷うどん
日が沈み始めたころに、王城へ情報収集に行っていたシャルルが慌てた様子でしあわせ食堂へ帰ってきた。
自室のドアをドンドンと叩かれて、アリアも急いでシャルルを招き入れる。
いったい何事だと思いながらも、浅い息を繰り返すシャルルに水差しから水をコップに注いで渡す。
それを一気に飲み干して、シャルルが息をついた。
「どうしたの、シャルル」
「アリア様、大変です! これを見てください!!」
シャルルが鞄の中から取り出したのは、一通の手紙だった。蝋で封がされていて、表にはアリアの名前が書かれている。
もしかして、またリベルトの妃候補の姫からお茶会の誘いだろうか? そう思ったけれど、蝋の紋章が王家のものだということに目を瞬かせる。
(え……)
つまりそれは、王族――リベルトからの手紙ということだ。
「嘘、だってリベルト陛下は妃候補といっさい連絡を取ったりしないって言っていたのに」
日が沈み始めたころに、王城へ情報収集に行っていたシャルルが慌てた様子でしあわせ食堂へ帰ってきた。
自室のドアをドンドンと叩かれて、アリアも急いでシャルルを招き入れる。
いったい何事だと思いながらも、浅い息を繰り返すシャルルに水差しから水をコップに注いで渡す。
それを一気に飲み干して、シャルルが息をついた。
「どうしたの、シャルル」
「アリア様、大変です! これを見てください!!」
シャルルが鞄の中から取り出したのは、一通の手紙だった。蝋で封がされていて、表にはアリアの名前が書かれている。
もしかして、またリベルトの妃候補の姫からお茶会の誘いだろうか? そう思ったけれど、蝋の紋章が王家のものだということに目を瞬かせる。
(え……)
つまりそれは、王族――リベルトからの手紙ということだ。
「嘘、だってリベルト陛下は妃候補といっさい連絡を取ったりしないって言っていたのに」