しあわせ食堂の異世界ご飯5
(じゃあ、やっぱりふたりはお互いの立場も知っている……お母さまの恋愛のお話に出てきた……相思相愛っていうことでしょうか)
そう考えると、なんだかとてもドキドキしてしまう。
「来月、王家主催の夜会がありますでしょう? リズベット様も参加されるので、旦那様と参加者の確認をしたのです。その際に、アリア様のことを知ったのですよ」
「アリア様が夜会に……」
夜会があるからと、新しいドレスを仕立てている最中だったことを思い出す。
幼いリズはあまり興味がなかったので、ほかの参加者も知らないし、エスコートもライナスがする予定だから特に気にしていなかった。
「アリア様はあまりお部屋から出ないそうで、顔を知っている者は少ないと思いますよ。わたくしも来月の夜会がなければ、知らないままだったでしょうし」
「……帰りましょう」
「え?」
「わたし、少し疲れてしまいました。お父さまには申し訳ないですが、家に帰りたいです……」
いろいろ衝撃的すぎて、リズの頭の中は大混乱だ。
互いに身分を知らないまま仲良くなってしまったなんて、こんな偶然があってもいいものだろうか。
そう考えると、なんだかとてもドキドキしてしまう。
「来月、王家主催の夜会がありますでしょう? リズベット様も参加されるので、旦那様と参加者の確認をしたのです。その際に、アリア様のことを知ったのですよ」
「アリア様が夜会に……」
夜会があるからと、新しいドレスを仕立てている最中だったことを思い出す。
幼いリズはあまり興味がなかったので、ほかの参加者も知らないし、エスコートもライナスがする予定だから特に気にしていなかった。
「アリア様はあまりお部屋から出ないそうで、顔を知っている者は少ないと思いますよ。わたくしも来月の夜会がなければ、知らないままだったでしょうし」
「……帰りましょう」
「え?」
「わたし、少し疲れてしまいました。お父さまには申し訳ないですが、家に帰りたいです……」
いろいろ衝撃的すぎて、リズの頭の中は大混乱だ。
互いに身分を知らないまま仲良くなってしまったなんて、こんな偶然があってもいいものだろうか。