しあわせ食堂の異世界ご飯５
　すぐに食べてよしと言いそうなカミルに、アリアとシャルルも賛成する。
「そうだね」
「はい！　今日は野菜がたっぷりで、美味しそうです」
　カミルとシャルルの分は、物足りないと大変なのでソーセージもたっぷり入れてボリューム満点だ。
　全員で席に着き、手を合わせる。
「「「いただきます！」」」
『わんっ』
　アリアたちの声に反応して、クウが急いでご飯を食べ始めた。嬉しそうに頬張る姿が、とてつもなく可愛い。
　アリアはフォークでパスタのようにくるっとすくいあげて、麺を口に運ぶ。
　うどんのもちもちっとした食感と、新鮮な野菜のシャキシャキした歯ごたえがなんとも言えない美味しさだ。
　ちゅるんと食べて、味を噛みしめる。
「ん～、おいひぃ」
　自画自賛だけれど、美味しいのだから仕方ない。
　炒めた野菜の旨みと醤油ダレがうどんにからまって、ダイエットで普通にサラダとして生野菜を食べるよりずっといい。
　シャルルは野菜ばかりだと思っていたらしく、中から出てきた具材に目を輝かせている。
「野菜ばっかりかと思ったけど、ソーセージがたっぷり入ってますね！」
　そう言って、ぱくりとかぶりつく。
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