しあわせ食堂の異世界ご飯5
しあわせ食堂の看板料理人、アリア・エストレーラ。
茜色の髪を水色のリボンでひとつに結び、白色のエプロンが戦闘服。なによりも料理が大好きで、食事をして喜んでもらえることが幸せという性格の持ち主。
日本で料理人をしていたという、前世の記憶を持つ十七歳の女の子……なのだけれど、ただの女の子ではない。
彼女はこの異世界にあるエストレーラ王国の第二王女として生を受けた王族だ。
今は祖国を離れ、政略結婚のためにここジェーロへやってきたのだが……皇帝であるリベルトと惹かれ合い、両想いとなった。
けれど……まだジェーロ内の動きが落ち着いていないため、それがすべて終わり次第、婚約をして結婚という話になっている。
アリアは手を洗い、食材の数を確認していたカミルを見つけて声をかける。
「カミル! そろそろ来ると思うから、厨房は任せてもいい?」
「もうそんな時間か! もちろんいいぞ、ほとんど作業も終わってるしな」
「ありがとう」
アリアに絶対の信頼を置いている、仕入れと料理担当のカミル。
茜色の髪を水色のリボンでひとつに結び、白色のエプロンが戦闘服。なによりも料理が大好きで、食事をして喜んでもらえることが幸せという性格の持ち主。
日本で料理人をしていたという、前世の記憶を持つ十七歳の女の子……なのだけれど、ただの女の子ではない。
彼女はこの異世界にあるエストレーラ王国の第二王女として生を受けた王族だ。
今は祖国を離れ、政略結婚のためにここジェーロへやってきたのだが……皇帝であるリベルトと惹かれ合い、両想いとなった。
けれど……まだジェーロ内の動きが落ち着いていないため、それがすべて終わり次第、婚約をして結婚という話になっている。
アリアは手を洗い、食材の数を確認していたカミルを見つけて声をかける。
「カミル! そろそろ来ると思うから、厨房は任せてもいい?」
「もうそんな時間か! もちろんいいぞ、ほとんど作業も終わってるしな」
「ありがとう」
アリアに絶対の信頼を置いている、仕入れと料理担当のカミル。