しあわせ食堂の異世界ご飯5
まだ生後二ヶ月くらいで、体重も二キロないくらいのサイズだ。つぶらな瞳は大きくて、日本の犬種でいうならポメラニアンに似ている。
「ララちゃん、くうちゃんお腹が空いてるんだよ。アリアお姉ちゃんにお願いして、ご飯をもらおうよ」
ナタリーはクウのことが心配のようで、しょんぼり眉を下げた。
『くぅん……』
そんなナタリーの様子を感じ取ったのか、クウも弱々しい声で鳴く。
「それは……ララだってそうしたいけど、今行くとお店に迷惑をかけちゃうかもしれないし」
今度はララまでも表情を崩して、涙目になる。
「あれ? ララちゃんにナタリーちゃんじゃないですか。こんなところでどうしたの?」
俯いてしまっていたララとナタリーの頭上から、元気な声が聞こえた。反射的にぱっと顔を上げると、シャルルが不思議そうにこちらを見ていた。
「「シャルルお姉ちゃん……」」
『わう!』
「子犬?」
ナタリーの抱いていた薄汚れた子犬に、シャルルはそういうことかと納得する。
「もしかして、どこかから拾ってきたの?」
「「……うん」」
この世界では、野良犬や捨て犬が多い。
「ララちゃん、くうちゃんお腹が空いてるんだよ。アリアお姉ちゃんにお願いして、ご飯をもらおうよ」
ナタリーはクウのことが心配のようで、しょんぼり眉を下げた。
『くぅん……』
そんなナタリーの様子を感じ取ったのか、クウも弱々しい声で鳴く。
「それは……ララだってそうしたいけど、今行くとお店に迷惑をかけちゃうかもしれないし」
今度はララまでも表情を崩して、涙目になる。
「あれ? ララちゃんにナタリーちゃんじゃないですか。こんなところでどうしたの?」
俯いてしまっていたララとナタリーの頭上から、元気な声が聞こえた。反射的にぱっと顔を上げると、シャルルが不思議そうにこちらを見ていた。
「「シャルルお姉ちゃん……」」
『わう!』
「子犬?」
ナタリーの抱いていた薄汚れた子犬に、シャルルはそういうことかと納得する。
「もしかして、どこかから拾ってきたの?」
「「……うん」」
この世界では、野良犬や捨て犬が多い。