しあわせ食堂の異世界ご飯5
「あーもう! 俺だってもっと抱っこしたいんだからな!」
順番に抱っこして、クウのもふもふを堪能している。カミルはわしゃわしゃとクウを撫でまわして、ララとナタリーを見た。
ふたりがクウを拾ってきたことは、すでにシャルルから聞いている。
「こんな可愛いのに捨てるなんて、信じらんねぇな。ララとナタリー、どっちかが飼うのか?」
「……うぅ」
「ん?」
当然のように投げかけられた言葉に、ララとナタリーは黙ってしまった。その様子を見たシャルルが苦笑しながら、ふたりの代わりに返事をする。
「ふたりとも、飼う許可は得られなかったみたいです。でもご飯はあげたいから、どうしようか考えてここに来たみたいですよ」
「ああ、駄目だったのかぁ……」
カミルはクウを撫でて、エマを見る。
「なら、うちで飼えばいいじゃん! 裏庭だったら、クウがいても問題はないだろ」
「そうだねぇ……」
飲食店ではあるが、表に出さなければ犬を飼ってもいいのではとカミルが言う。
先ほどクウを洗った場所でもある、しあわせ食堂の裏庭は、ちょっとした家庭菜園を行うスペースもある。
順番に抱っこして、クウのもふもふを堪能している。カミルはわしゃわしゃとクウを撫でまわして、ララとナタリーを見た。
ふたりがクウを拾ってきたことは、すでにシャルルから聞いている。
「こんな可愛いのに捨てるなんて、信じらんねぇな。ララとナタリー、どっちかが飼うのか?」
「……うぅ」
「ん?」
当然のように投げかけられた言葉に、ララとナタリーは黙ってしまった。その様子を見たシャルルが苦笑しながら、ふたりの代わりに返事をする。
「ふたりとも、飼う許可は得られなかったみたいです。でもご飯はあげたいから、どうしようか考えてここに来たみたいですよ」
「ああ、駄目だったのかぁ……」
カミルはクウを撫でて、エマを見る。
「なら、うちで飼えばいいじゃん! 裏庭だったら、クウがいても問題はないだろ」
「そうだねぇ……」
飲食店ではあるが、表に出さなければ犬を飼ってもいいのではとカミルが言う。
先ほどクウを洗った場所でもある、しあわせ食堂の裏庭は、ちょっとした家庭菜園を行うスペースもある。