しあわせ食堂の異世界ご飯５
「それじゃあ、仕上げは私とカミルでやっちゃうから、リズちゃんはみんなと一緒にいてね」
「はい！　唐揚げの仕上げは油を使って危ないから、わたしはまだできないんですよね？」
「うん、ごめんね。もう少し料理に慣れてきたら一緒にやろうね」
　鍋で揚げるだけなのだが、油は高温になっているし跳ねてしまうので、不慣れな人やまだ子供のリズには危ないのだ。火傷でもしてしまっては大変なので、まだ揚げ物の許可は出せない。
　本当ならば一緒に料理をしたいところだが、師匠であるアリアの言いつけは絶対。リズはぐっと我慢して、笑顔で「わかりました！」と返事をした。
「リズちゃん、ララたちと一緒に裏庭で遊ぼう！　クウちゃんのお家にもなる場所だから、教えてあげなくちゃ！」
「はい！」
『わうっ！』
「よかったねクウちゃん、今からお家になる場所に行きますよ」
　リズはララ、ナタリー、クウと遊ぶために裏庭へと向かった。

　それじゃあ私たち大人は調理に入ろうかというところで、カミルからストップがかかる。
「ララとナタリーの家に行って、うちで昼食をとらせることを伝えたほうがいいんじゃないか？」
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