我妻教育3
山指さんご夫婦(60代前後くらい)は、お祖父ちゃん側の遠縁にあたる人たちだ。
確か、お祖父ちゃんのお兄さんの娘さんご夫妻。
隣に住む息子さん夫婦も酒造りを手伝っていて、近々代替わりの予定なのだとか。
「光寿おじちゃんのお葬式以来ね。
来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね」
ニコニコと人当たりのよさそうな奥さんと、同じく優しそうな蔵元の主人が、歓迎してくれた。
「こんにちは。ご無沙汰しています。未礼です。
父と弟がお世話になっておりましてありがとうございます」
深々と頭を下げ、手土産をお渡しした。
お祖父ちゃんの葬儀で一度会っただけだ。
そのときに、良かったら遊びにおいでって言ってくれていたけど、来るのは初めてだった。
義父と勇がお世話になっているから、一度きちんとお礼を言っておきたかったんだ。
義父と勇は、山指さんご夫妻のお宅の空いていた離れを借りて住んでいる。
ここにいるのは、義父と勇の二人だけ。
義母ともう一人の弟は、ここにはいない(社長退任後、すぐにご実家に帰ってしまったんだとか)。
「勇くん親子が来てくれて、酒蔵の仕事だけじゃなくて、色々家のこと手伝ってくれて、こちらとしても大助かりだ」
蔵元(ご主人)は義父を見ながら、優しげに微笑む。
義父は恐縮しながも嬉しそうに頭を下げた。
確か、お祖父ちゃんのお兄さんの娘さんご夫妻。
隣に住む息子さん夫婦も酒造りを手伝っていて、近々代替わりの予定なのだとか。
「光寿おじちゃんのお葬式以来ね。
来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね」
ニコニコと人当たりのよさそうな奥さんと、同じく優しそうな蔵元の主人が、歓迎してくれた。
「こんにちは。ご無沙汰しています。未礼です。
父と弟がお世話になっておりましてありがとうございます」
深々と頭を下げ、手土産をお渡しした。
お祖父ちゃんの葬儀で一度会っただけだ。
そのときに、良かったら遊びにおいでって言ってくれていたけど、来るのは初めてだった。
義父と勇がお世話になっているから、一度きちんとお礼を言っておきたかったんだ。
義父と勇は、山指さんご夫妻のお宅の空いていた離れを借りて住んでいる。
ここにいるのは、義父と勇の二人だけ。
義母ともう一人の弟は、ここにはいない(社長退任後、すぐにご実家に帰ってしまったんだとか)。
「勇くん親子が来てくれて、酒蔵の仕事だけじゃなくて、色々家のこと手伝ってくれて、こちらとしても大助かりだ」
蔵元(ご主人)は義父を見ながら、優しげに微笑む。
義父は恐縮しながも嬉しそうに頭を下げた。