私が朝 泣いた理由

ご褒美デート

いつの間にか私は眠っていて


窓の外には海が広がっていた。





「間もなく終点です」



車内アナウンスが流れた。





輝はコックリコックリ。



ウォークマンから透けて見えるCDは止まってる。



輝も長いこと寝てるんだろうな。





「お忘れ物がないようお降りください」




あ、ついた。




「輝ぅ!着いたよ~」



「ん?ホントだ。や~それにしてもいい曲だった」



「うっそだー!寝てたくせにっ」




そうやって笑いあった私たちは



勢いよく外へ飛び出した。
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