私が朝 泣いた理由
不安げに空を見上げる輝。




その空を私も不安げに見上げた。




羨ましいくらい青くて




白い雲は無邪気に空で遊んでるよう。






「絶対、楽させてやるからな」




「え?」




どういうこと?




「将来、ずーっと俺がカオルを守るってこと」






輝は雲のように無邪気な笑顔で私を見た。





ずーっとって…






結婚できるの私!?




輝と…ずっと一緒にいられるんだ。。。





やだ、ニヤけちゃってる私!






「そのためにはまず就職決めないとな!頑張るから待ってろよ」





「うん!早く迎えに来てよ~?」





「遅くなってもまってて~」





「しらなーい」







待ってるよ





何年でも。







輝と一緒になれるなら。












「さ、ちょっと歩こうか」





ベンチを立った輝の後に私も立った。





輝の手が私の手にのびてきた。





ぎゅって握ってくれた。




付き合って初めて





外で手を握ってくれたの…






大晦日以来だよ外で手繋ぐなんて。





多分ここで私が何か言ったり笑いかけたりしたら



きっと恥ずかしくて手話しちゃいそう…





ここは自然に




何もないかのよいにしよう。





でも握る手は離れないようにどんどん力が入ってく。







チラッと除いた横顔、





少し赤くなってる。




何だか付き合いたてのカップルみたい



このドキドキ!










それから帰るまでの時間



ずーっとその手は握ったまんまだった。

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