私が朝 泣いた理由
「おまたせ〜〜!」



「お、できたな」



「カオルちゃん特製、野菜たっぷりカレーでーす!」


「おぉ!最近、野菜不足だったんだよな〜」



「だろうと思って作ったんだよ♪」



「んも〜お前はなんて優しいんだぁぁ」




そう言うと私を抱き寄せて頭をくしゃくしゃと撫でてくれた。





ちょっと…いや、結構照れる。





「は、早く食べてよ〜」



「そうだな。それでは皆さーん!」



「いただきます」
「いただきます」






「なに、この挨拶?」



「いいじゃない。感謝する心は示さなきゃ」





そう言いながら一口目が口の中に…




















「…どう?」



「美味い!!でもニンジン固い!!」



「えっ!…ホントだ。。。」



「まだ俺の方が料理は上手いな」



「だね…」





あぁ情けない。





でも美味しいって笑顔で何度も言ってくれる。





もっと美味しい料理作ってあげたいな〜。





もっとこの笑顔を見たいな〜。




うん。





もっと料理勉強しよっ!




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