キミの足が魅惑的だから
「もう、いい?」
「だ、め」

「俺も、イキたいんだけど」
「無理、がまんして」

「ええ? 俺も無理なんだけど」
 そういって、翔太が腰を振り始めた。

「やぁ……、駄目って、あっ、あ、あっ……やめ、また、イッちゃうから」
「いいよ。イッてよ。俺もイキたい」

 激しい律動に、半分くらいまでしか入ってなかったはずの熱が、奥まで突き上げてくる。

「ああ! や……奥まで」
「中に……いい?」

「だめ!」
「妊娠して……お願い」

「やだっ」
「じゃあ、結婚して」

「や……だめ、イッちゃう」
「俺も……くっ、ああ」

 重なり合ったまま、お互いにビクビクと痙攣し合う。奥に白い熱が解き放たれて、じんわりと温かくなる。

 嫌だって言ったのに、無視された。さらには「結婚して」って……エッチの最中に言うこと?
 中に出すのを断ったら、結婚って……。結婚したら、気にせずに中に出せるから? そういうこと?

 はあはあ、と二人の呼吸が乱れいてる。私の上にいる男は、にこっと笑うとキスを求めてきた。ぎゅっと私の指を絡めてから、手を強く握りしめてくる。

「また……シたくなったから……このまま動くよ?」
「え? はあ? また?」

「うん、一回だけなんて無理。もっとシたい」
「ちょ……復活早過ぎない?」

「そうでもないと思うけど。さくらが可愛いから。今夜、絶対妊娠させたい。早く俺のモノにしたい」
「は? なんでそうなるの?」

「誰にもさくらを渡したくない」

 切ない顔で呟いた翔太が、またキスを求めてくる。舌を絡ませて濃厚で甘いキスをしながら、激しく腰を突き上げられた――。

< 10 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop