キミの足が魅惑的だから
「ああ……あっ、ああ!」
(処女でもないのに、痛いとか……あり得ない)

「せまっ……きついな」
 半分も収まっていないのに、大きく広げられた口が痛くて、私の背中が反り返った。

「やあ……いたっ、いから」
「ごめっ……でも、抜きたくない」

「ぬいっ、て」
「無理……イカせて」

 ぐぐぐっと中に少しずつ入っていく。我慢できない痛みに、私は枕をぎゅっと握りしめた。

「やあ……痛い、からあ!」
「ごめんって」

「ああ……あっ……んぅ」

 奥まで入りきる前に諦めたのか、翔太の抽送が始まった。それもゆっくりではなくて、最初から速い。痛みと同時に、強い快感にさくらは真っ白になる。びくびくと震えて、あっという間に頂点に達してしまった。

「や……まって! 止めてえ」
「え? なに?」

 ぎゅうっと翔太の男根を締め上げた。

「イッてる途中に、うごか、ないで」
「……あ、くぅ……締め付けがっ」

 苦しそうな顔になって、翔太が声をあげる。

「だめ、まだ……動かないで、お願い」

 私は翔太の腕に掴みかかる。演技じゃない、本気だ。前の彼氏のときは、イッたふりをしたり、気持ち良くて動いてほしくないような演技をしてた。そうしないと、不機嫌になるし、エッチを楽しんでないと怒られたから。

 でも今は、本気で動いてほしくない。一度中イキをしたら、膣筒がこんなにも敏感になるなんて。動いてないのに、彼のが中にいるというだけで、また二度目の波がきてしまいそうだ。
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