執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
昨日ベッドの上でされたことを生々しく思い出す。
三年ぶりに思いを通じ合わせ、理性や遠慮というストッパーを外してしまった雅文は、とことん私を愛しつくして本当に一晩中離してくれなかった。
はっとして自分の体を見下ろせば、首筋はもちろん胸元から内ももまで。あちこちに赤いキスマークがのこされている。
それに、体の内側にはまだ雅文に何度も愛された感触が残っていて、頬がかぁっと熱くなった。
「顔が赤いけど、熱もある?」
心配そうに顔をのぞきこまれ、さらに頬が熱くなる。
大丈夫だから、と必死に首を横に振ると、雅文は安心したようにふわりと笑ってそれから触れるだけのキスをしてくれた。
どうしよう。三年前に付き合っていたときの雅文も優しかったけれど、今の彼はさらに男の色気と甘さがましている気がする。
こうやって見つめられるとドキドキして、心臓が飛び出しそうだ。