執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
「一生まどかを大切にするから、この指輪を受け取ってくれる?」
本当に私でいいの?と視線で問うと、雅文は力強くうなずいた。
「三年間離れて思い知ったんだ。どれだけまどかが大切か。この先なにがあってもまどかを大切にする。だからこれからはずっと俺のそばにいてほしい」
誠実な言葉がうれしくて、視界が涙でにじんだ。
私は顔をくしゃくしゃにしながら首をたてに何度も振った。
それを見て、雅文は甘く微笑む。
「愛してるよ、まどか」
私も愛してると言いたいのに声がかすれて言葉がでてこない。
仕方なくぱくぱくと口を動かして伝えようと試みると、雅文は整った顔をくしゃっと崩して笑う。
「なに? また抱いてほしいって?」
『だから、そんなこと言ってないってば!!』
むきになって雅文の胸をポカポカとたたくと、彼は肩を揺らしながら笑って私の左手首を優しく持ち上げた。
「冗談。ちゃんと伝わってるよ」
顔を真っ赤にした私を、いとおしそうに見つめて微笑む。
そして私の左手の薬指に美しい指輪をはめてくれた。