執着求愛~一途な御曹司の滴る独占欲~
一夜の過ち
目を覚ますと、光沢のある純白のシーツが目に入った。
窓から差し込む朝の光を反射するまぶしいくらいの白に、違和感を覚えて首をかしげる。
あれ、私の部屋のシーツは綿の生成りのはずなのに。
そう思いながらぼんやりと手のひらでシーツをなでてみる。つるつるとした高級感のある手触りをたしかめているうちに、ふわりとある光景が脳裏によみがえってきた。
『まどか……』
私に覆いかぶさった雅文が、わずかに眉をひそめた色っぽい表情で名前を呼ぶ様子を思い出して、一気に頭に血が上る。
「どどどどどどうしよう……っ!」
まって、落ち着けまどか。とりあえず昨日のことを思い返してみよう。
そう自分に言い聞かせ、深呼吸を繰り返す。