5時からはじまる甘い罠。
違う。
わたしに声をかけてくれた
いつも笑ってくれた
計算なんてない、本心からの優しさ。
だから、わたしも。
変われるって言ってくれたこの人を、心から信じてみたいと思ったの……
・
だけど、今のこのわたしにこの人達を否定できる?
いつのまにか、廉くんを特別だと思ってしまうようになった、わたしに。
・
うつむいていると、
パシッ。
乾いた音とともに、頬に衝撃が走る。
メニュー