5時からはじまる甘い罠。
……一番気にしていた、彼の反応は、微妙。
さっきから何も言わないし。
廉くんの表情を盗み見ても、何を考えてるかわからない、無表情で。
「ふーん」
やっと一言、素っ気なくつぶやいた。
鏡ごしに目が合うと、珍しく向こうから目をそらされた。
ショックだった。
少しはマシになって、廉くんも喜んでくれるんじゃないかなんて思ったのに……
「ふーんてなんだよ」
そっけない廉くんの頭を、ぺし、とヨウさんが叩いた。