5時からはじまる甘い罠。
深い意味なんてない、からかってるだけだってわかってるけど。
素直に赤くなってしまう。
すきだなんて言われ慣れてないし。
……それに……
廉くんは、自分が周りからどう見えるのかもっと考えて欲しい……
いや、わかった上でやっているのかもしれないけど。
わたしじゃなかったら、ほんとに簡単に好きになってしまうと思う。
廉くんがわたしを見る瞳が、キラリと輝いて、それが妙に魅惑的だった。
この人に手に入らないものなんてあるんだろうか。
こんな綺麗な人に。
あらためて、不思議な気まぐれで、この人がわたしなんかのために、特訓として一緒に過ごしてくれていることが、奇跡だとおもった。