強く生きろ〜紅き誓い〜
「馬鹿。その訓練をお前はしているんだろう!「強くなれたら」じゃない。強くなるんだ。お前が未来で何があったのかは知らないが、恐れているだけでは何も進まない」
シュアンが言うと、説得力が強くある。千尋はつねられて痛い頰を押さえた。未来に帰れるのかも心配だが、千尋は今はシュアンの命が心配だった。
シュアンたちの軍は、敵のアメリカなどを破る。しかしその犠牲は大きい。シュアンは生き延びることができるのだろうか、それだけが千尋の胸に心配を作っていた。
風が千尋とシュアンの髪を撫でる。シュアンの髪には赤いリボン。シュアンは訓練や戦いに行く時は、必ずそのリボンで髪を結んでいる。
「そのリボン、とても素敵ですね」
千尋がそう言うと、シュアンは「ああ、これは……」と懐かしそうに目を細める。
「陸軍に入ることになった時、妹がくれたんだ。お守りがわりに大切な時にはつけている」
「……そうなんですか」
同じ年なのに、命の危険とシュアンは隣り合わせだ。早く平和になってほしい、千尋は夕暮れが近づく空を見上げた。
シュアンが言うと、説得力が強くある。千尋はつねられて痛い頰を押さえた。未来に帰れるのかも心配だが、千尋は今はシュアンの命が心配だった。
シュアンたちの軍は、敵のアメリカなどを破る。しかしその犠牲は大きい。シュアンは生き延びることができるのだろうか、それだけが千尋の胸に心配を作っていた。
風が千尋とシュアンの髪を撫でる。シュアンの髪には赤いリボン。シュアンは訓練や戦いに行く時は、必ずそのリボンで髪を結んでいる。
「そのリボン、とても素敵ですね」
千尋がそう言うと、シュアンは「ああ、これは……」と懐かしそうに目を細める。
「陸軍に入ることになった時、妹がくれたんだ。お守りがわりに大切な時にはつけている」
「……そうなんですか」
同じ年なのに、命の危険とシュアンは隣り合わせだ。早く平和になってほしい、千尋は夕暮れが近づく空を見上げた。