強く生きろ〜紅き誓い〜
銃弾が飛び交い、兵士たちが必死で戦っている。シュアンと千尋は物陰に隠れていた。

「……あたしが敵を倒す。その隙にあんたは森の中へ行け。いいな」

シュアンの言葉に千尋はこくこくと頷いた。千尋が頷くのを見届けた後、素早くシュアンは行動に移す。

物陰から飛び出し、驚いて動けなくない兵士たちにシュアンは持っていた銃を発砲する。シュアンの放った銃弾は相手の急所を貫いた。

飛びかかってくる相手を避け、蹴り上げたり殴ったりする。相手から奪った武器は、マジックのようにシュアンは巧みに操って敵を倒していく。

千尋はシュアンの指示に従い、すぐに森の中へと隠れた。千尋の存在には誰も気づいていない。敵の視線は、全てシュアンに向けられている。

シュアンは、自分の何倍も大きい相手に怯むことなく、銃を放ってナイフでも攻撃する。普段の訓練を見てきた千尋は、シュアンが勝利すると信じて疑わなかった。

「……あっ！」

敵の放った銃弾が、シュアンの肩をかすめる。シュアンは一瞬驚くが、痛みに顔をしかめることなく銃を放った相手を蹴り上げた。
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