強く生きろ〜紅き誓い〜
千尋がそう言うと、シュアンは「お前は馬鹿か?」と千尋を睨む。千尋はびくりと体を震わせた。
「何かを守るのに、男も女も関係ない。あたしは弟たちの未来を守りたい。そのために今武器を手にしている」
シュアンはそう言い、銃を手に立ち上がる。今から敵に奇襲をかけるそうだ。テントに集まり上官の作戦を聞く。
「敵の数はそれほど多くはない。どうやら山を越えて合流をするようだ。合流されると我々よりも数が増えて厄介だ。それを何としてでも阻止してもらう」
上官の話を、兵士たちは真剣な表情で聞く。誰一人指一本さえ動かさない。そんな重々しい空気に千尋はゴクリと唾を飲み込んだ。
千尋は陸軍兵士ではないため、この場に数人の兵士と待機する。この陸軍の中で女性兵士はシュアンだけだ。千尋の中に心配が募る。
これは、映画の撮影などではないのだ。千尋が教科書でしか知らない「戦争」の世界。シュアンは武器を手に、命をかけて敵と戦わなければならない。
「シュアンさん!」
「何かを守るのに、男も女も関係ない。あたしは弟たちの未来を守りたい。そのために今武器を手にしている」
シュアンはそう言い、銃を手に立ち上がる。今から敵に奇襲をかけるそうだ。テントに集まり上官の作戦を聞く。
「敵の数はそれほど多くはない。どうやら山を越えて合流をするようだ。合流されると我々よりも数が増えて厄介だ。それを何としてでも阻止してもらう」
上官の話を、兵士たちは真剣な表情で聞く。誰一人指一本さえ動かさない。そんな重々しい空気に千尋はゴクリと唾を飲み込んだ。
千尋は陸軍兵士ではないため、この場に数人の兵士と待機する。この陸軍の中で女性兵士はシュアンだけだ。千尋の中に心配が募る。
これは、映画の撮影などではないのだ。千尋が教科書でしか知らない「戦争」の世界。シュアンは武器を手に、命をかけて敵と戦わなければならない。
「シュアンさん!」