俺様社長のプロポーズ?!
「何て顔してるんだ」

そう言って、怪訝な顔をした社長。

私はハッとして、慌て出した。

「突然婚姻届にサインしろだなんて、無理に決まってます!」

私とは正反対な冷静な顔の社長。

「社長命令だと言ってるんだ」
「仕事のことならまだしも、こんな事、はいそうですか、わかりましたってサイン出来るわけないじゃありませんか?!」

クビを覚悟した私は何でも言える。

怖いものなんてない。


「秋山桃子、お前に拒否権はない」
「なっ」

「俺の顔を忘れたとは言わせない」
「…ぇ」

社長と顔を合わせたのはこれが初めての筈なのに。

採用は人事部の人がしたはず。

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