初めて実った恋
それから、しばらくは
何もない変わらない生活が
続いてた。


和馬『遥香…』


『どうしたの?』


和馬『ちょっといい?』


『う、うん…』


会社の廊下の端、
人目につかない場所で…


和馬『あの…さ、
お姉さん、に
色仕掛けされた…』


『へっ?!』


和馬『たぶん、俺が遥香と
付き合ってるって
思ったんだと…思う。』


『和馬…』


和馬『俺はあの人には
絶対落ちない…

でも、俺が落ちなかった事で
もし、遥香に何か言ってきたり
何かしてきたりとか
あったら、嫌だから…』


『心配してくれて、ありがとう』


和馬『だ、だからさ、
帰りは、俺が家まで送るから
同じ方向だし』


『そ、そんな、悪いよ…』


< 57 / 117 >

この作品をシェア

pagetop