妖狐の瞳に恋をした
月曜日、今日から翡翠は仕事が始まる。

翡翠の腕の中で、早く目覚めた私はキッチンで朝食の準備をしていた。

朝7:00、眠い目をこすりながら翡翠が寝室から起きてきた。

「おはよう、いい匂いがするな」

「朝食作ったの。翡翠は今日から仕事でしょ。

 朝はちゃんと食べないとね」

「ありがとう、じゃあ食べようか。「いただきます」」

翡翠は美味しい、美味しいといいながら完食してくれた。

「帰りは21:00頃になると思う。何かあったら連絡して。」

そう言って、持っていたスマホを見せた。

仕事をするにあたって、浅葱さんに持たせられたらしい。

番号は昨日のうちに交換しあったので、大丈夫だ。

「うん、分かった。晩御飯食べるよね。」

「うん、瑠璃の手料理食べたいから、お腹空かして帰ってくるよ。

 じゃあ、行ってくる」

「いってらっしゃい!キャッ!」

翡翠は私のおでこにキスをすると、ニヤリと笑って出て行った。

残された私は、真っ赤になりながらにやけてしまうのを抑えられずに

自分の準備に取り掛かるためリビングに戻っていった。
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