妖狐の瞳に恋をした
皆で相談して、私の妖力や何か変化があったら必ず知らせること、

普段はウィッグとカラコンで過ごすことが決まり、浅葱さんと

蘇芳さんは帰って行った。

「俺も瑠璃の体にこんな変化があるとは思わなかったな」

「私もビックリなんだけど、皆こうなるの?」

「ん~、言い伝えみたいなものだったから、実際見たのは初めてだ」

翡翠の話では、人間を妖に変える力はそれぞれの妖種族の長の血筋

にしかなく、今までそんな事をする妖もいなかったため、伝説のような

話しだったらしい。

「でも、瑠璃も俺と同じになって何か嬉しい」

「私も!」

そんな会話をしていると、思い出したように

「なぁ、瑠璃、明日だけどバイトに俺も一緒に行ってもいいか?」

「え、何で?」

「瑠璃は、バイトのマスターに相談して今回俺達は結ばれたからさ

 結果報告とお礼を兼ねて挨拶しておこうかなって思うんだ。」

「そうか~、私もいつかは翡翠を紹介したいと思っていたから

 明日一緒に行こうか?でも、仕事は大丈夫なの?」

「明日の午後は抜けるようにするから大丈夫。

 学校に迎えに行くよ」

「うん、分かった。」
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