妖狐の瞳に恋をした
翡翠の説明によると、私が攫われた時 “助けて!” と私の声と

その時の状況が頭の中に突然表れたそうだ。

それから急ぎ私の行方を追いあの倉庫が判明し、駆けつけると中から桜さん

が機嫌よく出てきた。桜さんを確保し、中に入ると青白い狐火に

包まれた私と、狐火に襲われている男たちがいた。

私の元に駆けつけると、私は気を失いそのまま三日寝ていたらしい。

蘇芳さんの見立てでは、急な力の解放のせいだろうということだった。

私も眠っている時にみた、不思議な狐の話を翡翠にした。

「きっと俺達の先祖様なんじゃないか?

 瑠璃を目覚めさせてくれて、感謝しなきゃな・・。」

そんな事を言っていた。
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