妖狐の瞳に恋をした
萌との実習は何の問題もなく、無事に終了した。

実習先には、就職して欲しいくらいだと褒めてもらえた。

実習報告の為、学校に行くと萌が私を見つけて走って来た。

「瑠璃、聞いてよ~。」

「な、何?」

「若葉さんね~、婚約破棄になったんだって。」

「え!何で?」

「何かね~、実習先でペアになった子を苛めてたり、実習先ででたらめ

 しているところを、婚約者に見られてたんだって。それで、こんな

 人に嫁に来られたら迷惑だって断られたらしいよ~」

「そ、そうなんだ~。」

話を聞いていて、過るのはあの時の翡翠の笑み・・まさかね・・。

学校で見た若葉さんは、ショックだったのか俯いていた。

可愛そうだけど、しょうがない、自業自得というものだ。

私は萌と一緒に、実習報告をまとめ提出して学校を去った。
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