妖狐の瞳に恋をした
その後は、美味しいフレンチのフルコースを食べ、翡翠の予約した

部屋に入った。

部屋に行ってびっくり、そこはスイートルームだった。

眼下に広がる夜景に、部屋に用意されたシャンパンとケーキ、何も

かもがお姫様にでもなったようだった。

「今日は特別。瑠璃が頑張ってるし、クリスマスだからな」

「翡翠、本当にありがとう」

シャンパンとケーキを食べ、シャワーを浴び出てくると、翡翠が私の

名前を呼んだ。翡翠に導かれるように、ベットルームへと進む。

まだまだ恥ずかしいが、翡翠はいつも優しく私を抱いてくれる。

その日は、いつもにも増して甘く濃い時間を翡翠と共に過ごし、夢の

中に落ちて行った。
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