妖狐の瞳に恋をした
学校も終わりデュパンに向かった。

「マスター、今日もよろしくお願いします!」

「お!るーちゃん、来たな!」

マスターより先に常連客の岩井さんが声を掛けてきた。

岩井さんは、ぽっちゃりした優しいおじ様で、少し出たお腹も

チャームポイントみたいなものだ。

私がバイトを始めた時から、話し相手になってくれていた。

マスターとは昔からの友人らしい。

「あ、岩井さん、いらっしゃいませ!

 岩井さんっていつもここに来てるけど、お仕事大丈夫なんですか?」

「大丈夫、大丈夫。ここには仕事の息抜きに来てるからね。

 ここの珈琲は癒しだからさ、ハハハハ・・」

「じゃあ、癒されたら、お仕事頑張ってくださいね」

「了解」

「るーちゃんもお仕事だよ。これ2番テーブルにお願い」

私と岩井さんの会話にマスターが声を掛けてきた。

「はい、2番ですね。じゃあ、岩井さんゆっくりしてくださいね。

 私は仕事しますから」

「はいはい、頑張って」
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