妖狐の瞳に恋をした
私、笠井瑠璃が通うのは、介護の専門学校。
早いもので、ここに入学してあっという間に3週間が経過した。
新しい学校にドキドキして大人しくしていたところに、入学して
最初に声を掛けてくれたのが、私の後ろの席の萌だった。
明るく裏表のない可愛い萌に、私も直ぐに打ち解けることができ
今では昔からの友達の様に仲良くしている。
「今日の1時間目は~、ゲッ!介護基本Ⅰかぁ~。」
後ろから萌の落ち込む声が聞こえてくる。
そんな声にクスクス笑いながら窓の外の風景を眺めながら
ここに通うと決めた時のことを思い出していた。
私が介護の専門学校に通おうと思ったのは、祖母の影響だった。
私が5歳の時、両親が事故で他界した。
両親を亡くした私を引き取って育ててくれたのは、母方の祖母だった。
祖母も数年前に祖父を癌で亡くし、一人になっていたので私との暮らし
をとても喜んでくれ、大事に育ててくれた。
そんな祖母のおかげで、贅沢は出来なかったが寂しさを感じることも
なく、幸せに暮らすことができた。
私もそんな祖母のために何かできないかと中学くらいから考え始めた
祖母の将来のこと、私の仕事、生活・・・
高校生になって進路を担任の先生に相談したところ、勧められたのが
この専門学校と介護の仕事だった。
早いもので、ここに入学してあっという間に3週間が経過した。
新しい学校にドキドキして大人しくしていたところに、入学して
最初に声を掛けてくれたのが、私の後ろの席の萌だった。
明るく裏表のない可愛い萌に、私も直ぐに打ち解けることができ
今では昔からの友達の様に仲良くしている。
「今日の1時間目は~、ゲッ!介護基本Ⅰかぁ~。」
後ろから萌の落ち込む声が聞こえてくる。
そんな声にクスクス笑いながら窓の外の風景を眺めながら
ここに通うと決めた時のことを思い出していた。
私が介護の専門学校に通おうと思ったのは、祖母の影響だった。
私が5歳の時、両親が事故で他界した。
両親を亡くした私を引き取って育ててくれたのは、母方の祖母だった。
祖母も数年前に祖父を癌で亡くし、一人になっていたので私との暮らし
をとても喜んでくれ、大事に育ててくれた。
そんな祖母のおかげで、贅沢は出来なかったが寂しさを感じることも
なく、幸せに暮らすことができた。
私もそんな祖母のために何かできないかと中学くらいから考え始めた
祖母の将来のこと、私の仕事、生活・・・
高校生になって進路を担任の先生に相談したところ、勧められたのが
この専門学校と介護の仕事だった。