妖狐の瞳に恋をした
目が覚めると翡翠に包まるように寝ていたようだった。

「おはよう、翡翠」

「ク~ン」

「今日は準備して、公園だよ」

「キャン!」



公園に来ると翡翠と初めて会った楓の木の側にいってみた

「ここで、翡翠に会ったんだよね。

 この楓の木は私と翡翠を会わせてくれた思い出の場所かな

 翡翠は私とずっと一緒にいてくれる?

 もし、いなくなっても私の事、覚えていてほしいな・・・」

「ク~ン」

「覚えていてくれる?忘れないでね」

「キャン!」


「そうだ、喉乾いたよね。ちょっと、待っててね」

翡翠に楓の木の根元で待つように言い、自販機にミネラルウォーター

を買いに走った。

楓の木まで戻ってくると・・・翡翠はもういなかった・・・

「翡翠!翡翠!翡・・翠・・・。」

私はそのまま、泣きながら家までの道を帰った・・
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