妖狐の瞳に恋をした
ケガが治った翡翠がいなくなることは心のどこかで分かっていた

んだと思う。

ただ、もっと先のことだと思っていた

酷いケガだと思っていたのに、次の日には治っていて

翡翠と一緒に過ごしたのは・・・たった二日・・


翡翠は忘れてしまうのかな

私は・・・


家に戻ると一緒に過ごしたリビングに翡翠を座らせていたクッション

とタオルがそのまま、そこにあった。


「また、一人か・・・」

私の呟きは、静かな部屋に消えて行った
< 25 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop